おじさんの独り言
黄色い自転車
2009.09.05
まだまだ、暑い日が続いていますが、空は秋のようです。小さな秋の探索に出掛けたいものです。
昨日、「僕とママの黄色い自転車」を観賞して来ました。金曜日はメンズディ男なら1000円。観賞者はわずか9人でしたが、すすり泣きの声が聞こえるいい映画でした。もちろん、私の目にも涙があふれました。
小学生の大志が遠く離れているママに会いたい家族に内緒で新横浜から小豆島へ出かけます。パパからは、ママはパリにいるといわれているのですが、北浦郵便局消印のパパへの手紙を偶然に見つけ、ママが小豆島にいるらしいとわかり、「ママに会いたい」との一念で遠く小豆島を目指します。
小豆島に着くまでに、若い男女の恋愛のもつれや母子家庭の同年齢の女の子との出会い、自殺をしようとしている老いた一人暮らしの年寄りと家族の葛藤なども折り込められており、感動を与えてくれました。
大志はママに会いますが、ママは記憶をなくすという大病で、あったときは、もはや、大志と会話も出来ず、じっと車椅子に座っているばかりです。大志は叫びます。「この人はママじゃない」と泣きじゃくる大志に、聞こえてきたのは、記憶をなくす前に録音されたテープのママの声です。そっと、大志に呼び掛けます。そして、ママの手が大志の手に伸びていきます。いい映画でした。
さて、トレビア(雑学)を一つ。
小倉の町を流れる紫川。名前の由来がある本に載っていました。いくつかの説があり、特定するのは難しいとのことですが、トレビアとして、知ることもいいでしょう。①足立山が紫色に映え、川面に映ったこと、②平尾台が「紫の生野」と呼ばれ、むらさきそうが自生していたこと、③小倉藩主細川忠興がかっての居城丹後国宮津城のそばを流れていた紫川の名をつけた、④漁師エビスを恋する娘が藍染の木の実を流したこと、⑤源流にある紫壷にあわせた、⑥万葉集に詠まれた「企救の池」の名残紫池にあわせたとありました。
どれももっともらしく決めるのは難しいようです。あなたはどれを採りますか。
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