おじさんの独り言

 鳥そして涙

2010.02.07

 積雪のニュースが流れる中、梅やこぶしのつぼみが膨らんできたともう春の息吹が聞こえてきます。2010年も早2月と時は止まることなく刻まれていく。そう、時はあなたにとっても私にとっても、万民に等しく与えられ、流れていく。この時を有意義に過ごすか、怠惰に過ごすか、決めるのは自分自身だ。時は待ってくれない。

 寒さのせいか、天候不順のせいか、ウォーキングの時間が減っている。これも怠惰か・・・1週間ほど前、怠惰の反省から勝山公園周辺のウォーキングの折、紫川沿いに数百羽のかもめの乱舞に遭遇した。
 二人のおばあさんがパンをちぎって与えていたのだ。その景色は昔見たスリラー映画「鳥」を思い出させるものだった。二人の老婆の周囲に数百羽のかもめ、鳩、すずめが溢れ、足の踏み場も無い。また、天空には羽を広げたトンビの大群が滑空。通りすがりの青年が思わず、携帯電話を目の高さに上げて撮影。まさに吃驚した光景であった。

 悲しい、うれしい、悔しい。人はその感情が高まるときに思わず涙が溢れ出し、ほほを濡らす。
 十数年前、「涙の数だけ強くなれるよ」と岡本真夜さんの歌がヒットした。悲し涙は悲しみから立ち直るべく人目もはばからず大泣き、うれしいときはそのうれしさを忘れないようにそっと泣き、悔しいときは歯を食いしばって嗚咽泣き。私の流した涙は悔し涙が一番多かったように思う。多くの人前で、そして、暗がりに駆け込んで一人涙したように覚えている。いずれも私を強くしてくれた。そう、歌詞のように、涙を流すたびに強くなってきたような気がする。

 最近も年のせいか涙を流すことが多くなったように思える。1週間に1度や2度、涙する自分がいる。本を読んで、映画を見て・・・感激、感動する場面ではいつも涙。

 先日、友人の嗚咽泣きを目にした。それは悔し涙であったと・・・そして、その涙は、必ずや友人の強さにつながるものと・・・

 日々新たなり

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